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子ども食堂
田川地域初 香春町民有志ら8月に2回開催 参加しやすい雰囲気に /福岡
                        毎日新聞 2016年6月24日 地方版 福岡県

 香春町社会福祉協議会と町民有志らが今夏、田川地域で初の子ども食堂を開設する。
貧困状態の子どもの救済に限らず、子どもの居場所や地域住民との交流の場作りを目指し、学校などを通じて多くの参加を呼び掛ける予定。8月に2回開催し、継続的な開設も視野に入れている。[斎藤 敦]

 町社協が5月14日、「子どもの福祉について考える集い」を開催。十分な食事が取れていない子どもの事例が報告され、参加町民から子ども食堂の開設を訴える声が上がった。今月18日に社協と町民有志が運営方針などを協議し、8月の開催を決めた。

 名称は「キッチン小春ちゃん」。20〜70代の町民や民生委員など約20人が実行委員会を組織し、運営や食材確保を担う。社協も共催しサポートする。

 貧困家庭の子どもの救済に特化せず、自炊経験の機会提供や、弧食習慣解消なども目指す。一緒に飲食するだけでなく、多くの参加につなげるため工作教室や宿題を補助する学習会も開く。子どもと住民が触れ合うことで見守りの環境を整える狙いもある。

 対象は幼稚園児から高校生までと保護者。初回は8月21日に町地域福祉センター「香泉荘」で、2回目は同25日に「フレシュワークかわら」である。時間はともに午前10時半〜午後2時。参加料は中学生までは無料、高校生100円(調理を手伝うと無料)、大人300円。参加人数や年齢層などを見て、引き続き開設する時期や回数を検討する。

 実行委は「多くの子どもが参加しやすい雰囲気作りを目指し、『子ども食堂=貧困』のイメージを変えてもらえるきっかけにしたい」と話している。問い合わせは町社協  0947・32・4616