LLP香春藩よもやま話


                                                                                                                    2021/6/21 
                                                                                                                   丸田 宏幸


                                        < LLP香春藩よもやま話>


 2019年12月末から始まったコロナ禍によって、私たちの生活は大きく様変わりしました。
感染予防のため人との接触を減らした為、人とつながって生きて行く生活は大きく制限され
私たちが地域のコミュニティをベースにまちづくりを構築していくことは、厳しく規制される
事となりました。私たちLLP香春藩は、2020年9月に5年間の活動を終える事になっていま
したが地域交通の在り方について新たな提言を行って、実施への道を示すために年度末
まで閉鎖を延長していましたが、その後、コロナ禍にあって、活動を休止せざるを得なくなり
ました。人との関りが再開できる切り札であるワクチン接種が順調に進めば11月には、活動を
再開できることを期待しています。
 LLPを休止している間、私は新米の区長として、昭和30年代の合併以来、採銅所・香春・勾金の
3つの区長会が解散し、香春町区長会1つにまとめる為の委員として、あるべき姿を具現できる
ように知恵を絞ってきました。この区長会の活動の流れの中に、香春町議会の定数削減の活動を
行ってきたことの報告を受けました。人口比に比べ議員数が多いことから3名の定数減を行い
定員を10名にするという嘆願書を提出し、要望してきたとの事でした。
 厳しい財政状況、人口減少に歯止めがからない、新たな産業も振興しないなど、厳しい地方
自治を進めるなか、町内の6小中学校を統廃合し、1校に集約することにも住民は甘んじて行財政
改革の道を歩む事となった。しかし、議会は定数削減という命題について、2020年8月6日の時点で
2021年3月町議会改選の立候補者との調整が間に合わないという、意味深長な?回答であった
ことから、再度9月議会で議員手数削減を求めている。しかし、議会は行財政改革の視点ではなく
議会機能の確保から多様な意見が反映される事を考慮して、議員定数について検証検討に努める
という議会基本条例に一文を追加した。
 香春町の行財政改革委員会は、この2年コロナ禍を理由に開催されていない。委員長の神谷教授
と副委員長の私は、コロナ禍にあって役場の職員の働き方にも大きな変化が出ており、改革を進める
うえでも開催を唱えてきたが、開かれることはなかった。香春町の行財政改革委員会には議員から
4名が出席しており、近年では考えられない議員主体の構成内容となっている。
 上記のことなどを踏まえると、町を改革するための一方の旗振り役である議会がこのような状況では
町の将来は崩壊寸前の崖っぷちから既に半分以上身を乗り出していることになる。住民の代表である
議会が正常に機能していく為には、議会改革は当然であり。また、町の将来についても踏み込んだ
議論をして頂きたいものです。
 私も、区長会において議員定数削減についての手法として、議員定数削減に関わる住民投票
条例設置の要望書を区長会から上げるべきと言ってます。住民投票の設置については、有権者
の50分の1の署名があれば、行政と議会に提出できます。香春町の有権者9146人なので、50人
以上です。また、有意性を確保する観点からは、4分の1以上の2500人程度の署名簿を出せば
議会は定数改正を無視できなくなり、議会での審議が進むものと思われます。
コロナ禍にあっては、住民の意思を伝える方法として、このような住民投票のように直接民主制の
手法を取ることは大事だと思います。
 勝手なことを言いましたが、学校が統一された後の、地域のつながりをどうするのか、その議論を
まとめるにはあまり時間がないことが、さらに頭を悩ましています。

※住民投票条例についてはこちらをクリックして下さい。


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